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アメリカ大学ランキングのおすすめ【一覧表】

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アメリカの大学をリサーチする時に役に立つランキング。でも、ひとことでアメリカ大学ランキングとはいっても、ほんとうにいろいろなものがありますよね。

それぞれが独自のシステムをして使用しているので、ランキングによって評価は大きく変わります。だから、全部みていると混乱してきますよね。今回はそれぞれのランキングの特徴はもちろん、ランキングの正しい使い方などについて書いてみたいと思います!

アメリカ大学ランキング完全ガイド(もくじ)

ランキングの正しい使い方

忘れてはいけないのは、ランキングは主観的なものであるということ「正しい」ランキングなど存在しません。なので、ランキングの使い方には十分気を付ける必要があります。ランキングのメリット・デメリットをしっかり理解し、正しく使うことで、ランキングを効果的に使うことができます。

メリット

1)大学のレベル・ランクが分かる

この大学は聞いたことがあるけど、どれくらいのレベルなのだろう?大学を調べるときに1番最初に気になるのがその大学のレベル・ランクですよね。これは入学難易度に直結してきますし、なにより大学が世間一般ではどのように評価されているかを知ることはとても重要です。なぜなら、自分と世間の評価・理解に差があることがよくあるからです。

例えば、地元では有名な大学でも、全国レベルではどうでしょうか?知名度が抜群でも意外と評価が低かった、その逆のパターンもよくあります。聞いたことがないような大学でも、意外と全米有数の名門校だったなんてことも珍しくありません。

ちなみに、筆者が1番驚いたのはカリフォルニア大学のバークレー校とロサンゼルス校のランキングをチェックしたときでした。日本での知名度がとても高いせいか、僕の中では勝手にトップ5級の超難関校だと思っていました。しかし、ふたをあけてみるとトップ20ぐらいの評価をしているところが多かったので、意外でした。いや勘違いしないでくださいね。トップ20は十分難関ですし、カリフォルニア大学のレベルはとても高いです。でも、僕にとってその小さな差は意外と大きかったのです。このようことがあるので、自分と世間の評価に大きな差がないことを確認しましょう。

2)大学を比較できる

やっぱり何個かの候補の中から選ぶときは、よーく比べてから良さそうなほうを選択しますよね。ただ、自分の頭のなかで比べようとすると、どうしても偏った比べかたになってしまうことがほとんどです。その点、ランキングを使えば同じ条件下で比べることができるので便利です。レベル・ランクの比較はもちろん、ランキングによっては他の要素(大学の特徴やソーシャルライフなど)も比べることができます。

3)新たな大学に出会える

これがランキングの1番のメリットではないでしょうか。大学選びでは、星の数ほどあるアメリカの大学の中から自分にあった大学をさがすのが理想ですが、ほとんどの大学を知らない多くの生徒にとって、これは至難の業です。どれから調べたらよいのか分からないですし、1つずつ検索していてはいくら時間があっても足りません。

そこで役に立つのが大学ランキングです。さまざまな条件・項目で検索できるランキングは、大学リスト作成の初期段階(=ラージリストの作成時、詳しくは「【アメリカ大学選び】大学志望校リストの作り方」をご覧ください!)でとても便利です。

単純にレベルで選びたいならトップ100大学ランキングなどで調べるのもよいですし、合格基準や大学の規模などの条件つきでも検索できるので、自分の理想とする大学をより簡単に絞りこむことができます。

また、希望専攻科目が決まっているのならば、その科目のプログラムランキングをみてみるのもよいでしょう。なぜなら、例え大学全体としてのレベル・知名度が高かったとしても、自分の専攻プログラムのレベルが低ければ意味がないからです。

最初から知っている大学の中で選ぼうとすると、どうしても視野が狭くなってしまい、自分がフィットする大学を見落としてしまいます。ですが、ランキングはうまく使えば、あなたのドリームスクールをより効率的にさがすことができます。

デメリット

1)主観的であり必ずしも「正確」ではない

これがランキングの最大の欠点でしょう。万国共通で「正しい」大学の評価方法など存在しません。故に、それぞれのランキングは独自の評価システムを使用し、これは必ずしも公平であるとは限りません。何を重視するかよってどうしても偏りが生じてしまいますし、これが生徒に間違った認識を与えてしまう可能性は否定できません。

実際、自分の大学が正しく評価されていない・ランキングに欠陥があると感じる大学職員も多く、大学ランキングの信用性が毎年議論されるほどです。

2)ランキングは操作できる?

昨今、ランキングは大学の人気と知名度を大きく左右します。高い順位をとれば必然と受験者の数も質もあがるので、中にはランキングの順位をあげることに一生懸命になる大学も増えています。これらの大学はランキングの上げ方を熟知しており、そういった大学を批判するひともいます。(教育の質を上げることよりも、ランキングを上げることに集中しすぎているなどの意見があります)まあ、教育の質が上がっていないのに、ランキングが上がるほどあまくはないと思いますが、必ずしもランキング=教育の質ではないことを理解しておきましょう。

また、まれにランキングが(特にマイナーなやつ)特定の大学をひいkしているということもあります。明らかに場違いの大学などがあったら、そうかもしれません。なので、なんでもかんでもみれば良いというわけではなく、ランキングの信用度を判断するのも重要です。まあ、おすすめのランキングなどは後に詳しく紹介しますので。

アドバイス

以上のメリットとデメリットを考慮したうえで、いくつかのアドバイスにまとめましたので、時間がない方もここは ぜひ読んで下さい。

1)ランキングを信用しすぎない

これはもう説明するまでもありませんね。主観的な評価で成り立つランキングを過度に信用しすぎるのは禁物です。

2)細かい順位は無視

ランキングでの10~20くらいの違いは、ほとんどのないものと考えても大丈夫です。(一概に全部がそうとは言えませんが)なぜなら、ランキングによって順位はコロコロ変わるからです。例えば、ランキングAでは7位なのに、ランキングBでは4位でランキングCでは16位なんてことはざらにありますから。だから、あまり順位にこだわりすぎるのはおすすめできません。

3)最終決断にランキングは使わない

2)の理由から、大学の最終決断(受験する大学を決めるとき、合格した大学から実際に行く大学を決めるとき)にランキングを使うのは厳禁です。例えば、7位と70位の大学では前者の方がレベルが高いでしょうが、14位と20位とかではほとんど同じランクですから、わざわざ「ランキングの高い方」にこだわる必要はありません。むしろ、ランキングの高さよりも、自分にフィットするのはどれかを考えましょう。ランキングはあくまで新たな大学を見つけるために使うのが良いでしょう。

ランキングが主観的な情報なのに対して、客観的な情報もあります。例えば、卒業率や1年生の定着率などは純粋な統計ですが、その大学の生徒の満足度を正確に表しているので便利です。主観的な情報と客観的な情報両方をうまく使いながら、大学選びをするのが良いでしょう。

アメリカ大学ランキング一覧表

▷=メリット ▶=デメリット ★=個人的なおすすめ度(★4がMAX)

メジャーな大学ランキング

1番権威・影響力がある3つのランキング。大学を総合的に比べている。

U.S. News & World Report(★★★★)

評価方法 (U.S. News より):卒業率・定着率などの「outcome」35%、教職員リソース20%、専門家の評価20%、ファイナンシャルリソース10%、合格者の成績、卒業生の寄付5%

▷1番メジャーであり、もっとも世論への影響力が強い大学ランキング。シンプルに世間での大学の評判を知りたいひとにうってつけです。

▷ランキングは4つのカテゴリー(総合大学、リベラルアーツなど)に分かれており、同規模の大学を比べることができます。また、専攻科目ごとのランキングもあります。

▷卒業率や定着率など、生徒の満足度や大学のサポートの良さを示す項目を重視。

▶生徒のソーシャルライフはあまり考慮されていない。また、卒業生の就職率や平均年収なども対象外。

公立大学より私立大学の評価が高くなりがち?(クラスサイズや合格難易度など私立大学に有利な項目がある)

Forbes(★★★)

評価方法 (Forbes より):卒業生の収入20%、生徒の満足度20%、生徒の借金20%、American Leaders(億万長者、有力な女性などの成功者をどれだけ輩出しているか)15%、予定通りの卒業率12.5%、学問的成功12.5%

▷U.S. Newsほどの権威はないが、人気が高いランキングの1つ。

▷大学の評判よりも、生徒の卒業後に注目している。大学の卒業生がどれくらい成功を抑めているかを知ることができ、大学がどんな人材を育ているか分かる。

▷卒業後の「借金」を考慮しているため、大学の値段の高さ・ファイナンシャルサポートの良さが分かる。

▶大学をサイズに分けていないため、マンモス校から小さい学校まで公平に比べてられているが疑問。

「成功」の定義(お金、地位、名誉)が限定的。あまり高収入ではない分野(教育や非営利活動)や下積みが長い職業(医者など)に進む生徒が多い大学は評価されにくい。なので、必ずしも Forbes の「成功」=「生徒の幸福」ではない。

▶卒業後の「借金」や「年収」などの項目は、裕福な家庭からくる生徒が多い大学の方が有利のため、それが大学の奨学金制度や教育レベルの正当な評価かは疑問。

生徒の卒業後にフォーカスしているため、生徒の大学での実体験や満足度があまり分からない。

Niche(★★)

評価方法 (Nicheより):アカデミック40%、価格27.5%、教職員7.5%、キャンパス5%、多様性5%、ソーシャルライフ5%、生徒アンケート結果5%、ロケーション2.5%、安全性2.5%

▷さまざまな項目のデータを使い、大学の総合的な評価をしている。

▷大学での生徒の「ソーシャルライフ」に注目したランキング。自分がフィットするキャンパス・コミュニティを探しているひとにおすすめ。

▷アンケートを通じ生徒と卒業生の「生の声」をランキングに反映されている。

▷「ベストフード」や「1番安全」など、50以上のトピックのランキングがある。

▶U.S. News や Forbes ほどは有名ではなく、世論への影響力はあまりない。

▶ランキングに使われている、全ての項目が重要とは限らない。例えば、「スポーツ」や「パーティーライフ」などは大学を選びときに気にしないひともいる。

その他の大学ランキング

大学の評価基準が一面的なため(ある特定の項目だけみたものなど)、あまり大学の総合的な評価・評判を知るにはおすすめしません。なので、大学のリサーチのためというよりは、興味本位で見るぐらいがいいでしょう。

The Wall Street Journal/Times Higher Education(★★)

WSJ/THE のモットーは「生徒のための大学ランキング」4つの評価基準(リソース、生徒のケア、結果(卒業率など)、環境)全てが生徒目線で大学を評価するためのものであり、純粋に教育の質を知りたいひとにおすすめです。ただ、あくまで総合的な評価ですので、どの専攻・クラスに当てはまるわけではないということをお忘れなく。

Top American Research Universities(★★)

その名の通り、大学で行われている研究・リサーチだけ注目したランキングです。Top American Research University で使われているデータは研究出版物、助成金、学部レベル(SATスコアなど)、受賞歴など、操作されにくいものがほとんどです。研究者のキャリアへ進もうと考えているひとはぜひ。

Princeton Review(★)

Princeton Review には総合ランキングはなく、その代わり60個以上にも及ぶトピックごとにトップ20校まで紹介されています。政治的思想(リベラルかコンサバティブか)、飲酒量、医療サービスなど他にはない様々なランキングがありますが、これはステレオタイプ的なところもあるので信じすぎないように。

Washington Monthly(★)

ほとんどのランキングが大学を生徒目線で評価しているのに対して、Washington Monthly「社会への貢献度」というユニークな観点から大学を査定します。大学の卒業生が「社会的流動性 (social mobility)」、「研究 (research)」、「公共サービスの促進」にどれくらい貢献しているかにより順位が決められています。

30 under 30 list (college ranking)(★)

Forbes の 30 under 30 list とは、20の産業で活躍する30歳以下の若者、つまり今最も「ホットな」次世代のリーダーたちを600人載せたリストです。(各産業から30人)また、その 30 under 30 list の人物を最も輩出した大学のトップ10を発表しています。いかにも、有名な経済誌である Forbes がやりそうな「ビジネスの観点からみた大学ランキング」ですよね。ちなみに、このランキングは先に紹介した Forbes 大学ランキングの評価基準の1つとしても使われています。

Social Mobility Index(★)

年々高騰する大学費用。それは社会経済的地位の向上を目指す生徒たちの大きな足かせとなっています。そんな現状に警鐘を鳴らすのが Social Mobility Index を出版している CollegeNet。彼らのランキングは学費、生徒の経済状況、卒業後の収入・仕事などに重きを置いており、より経済的流動性を高めている大学、つまりより貧困層の生徒の手助けをしている大学を評価しています。なので、学費が比較的高い名門校はほとんど載っていません。

まとめ ~ランキングは信じすぎない~

今回のポイント

①ランキングは主観的であり「正確」なものなどない

②ランキングで大学に細かい優劣はつけない

③ランキングは新たな大学をみつけるために使う

筆者はほとんど U.S. News のランキングが使用してなかったので、いざ調べてみると思っていたよりもたくさんランキングがあったので驚きました。それぞれ「こだわり」というか、評価基準が違うので比べるのは難しかったですが、何とか僕なりにまとめてみました。

ランキングは使い方さえ誤らないければ、とても役に立ちます。実際、僕も受験した学校の内、半分くらいは(+進学した大学も)ランキングで初めて知ったものでした。ただ、何回も書いているように、ランキングで受験する・進学する大学を決めるのはおすすめしません。どうしても知名度などを気にするのは分かりますが(僕もそうでした)、1番だいじなのは、あなたがその大学にフィットするかどうかで、順位ではありませんから。

 



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