アメリカ大学情報室

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【Demonstrated Interest】アメリカ大学へ「入りたい熱意」をアピールする方法8選

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この「熱意アピール(Demonstrated Interest)」に関しては、1つの記事で終わるはずが、気づいたら三部作のシリーズになっていました。(*^^)v

とりあえず、いったんここまでの流れをおさらいしておきましょう。

熱意アピール編①

第一章では、大学がなぜ「Yield Rate(歩留まり率)」を気にするのかをメインに、なぜ「大学への熱意アピール」がアメリカ大学受験において大事なのかを解説しました。

uscollege.hatenablog.com

熱意アピール編②

第二章では、その熱意アピールの重要性のおさらいと効果的なアピールに必要不可欠なポイントについて説明しました。

uscollege.hatenablog.com

熱意アピール編③】(本記事)

そして、最終章である今回の第三章では、いよいよ「熱意アピールの効果的な仕方」について書いていきたいと思います。

まだ読んでいないという方は、ぜひ①と②をから順番に読んでいくことをおすすめします。もう読んだというひとやお急ぎの方は、さっそく本題にうつりましょう!

【おさらい】「熱意アピール(Demonstrated Interest)」の重要性

このへんは第一章第二章で詳しく書きましたが、いちおうサラッとおさらいしましょう。

「熱意アピール」とは筆者が勝手に「Demonstrated Interest (DI)」を翻訳したもので、これは言葉通り、受験において自分の「大学への熱意」をアピールすることです。

アメリカの大学は皆さんが思っているよりも生徒の大学への関心・熱意レベルをみており、これが合否の分かれ目になることもあります。

実際、「熱意アピール(DI)」の重要性は National Association for College Admission Counseling (NACAC) が2017年に行なった調査結果にも表れています。この調査では、実に13.7%の大学が「熱意アピール」は入学選考の過程において「かなり重要 (Considerable Importance)」と答え、25.5%の大学が「適度に重要 (Moderate Importance)」と答えました。

つまり、約40%もの大学が「熱意アピール(DI)」を入学選考の評価対象としているってことだね!これは面接(22%)や学年での順位(Class Rank、38%)よりも高いし、課外活動(49%)や推薦状(54%)などと比べてもそんなに変わらないんだ!

もちろん、一番だいじなのは、成績や課外活動などの主要項目なので、そこがしっかり合格圏内にあることが大前提ですが、それプラス「熱意アピール」がうまくできれば、合格への可能性をさらにあげることができます!

受験は一度きりのチャンスなので、使える「武器」はぜんぶ使いましょう。(例えが物騒ですいません笑)ぜひ、皆さんもこの「熱意アピール」をじぶんの「武器」のひとつとしてフル活用してくれることを願っています!

【全部紹介します!】効果的な「熱意アピール」の仕方8選

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出典:Forbes「10 Ways Students Can Use Demonstrated Interest To Their Benefit」より

しかし、いくら熱意アピールの重要性を知っていても、そのやり方をを知らなければ意味がありませんよね。

でも熱意アピールなんてエッセイぐらいでしかできないんじゃないの?

そんなことないよ!地味なものまで含めたら熱意アピールの方法は意外とたくさんあるんだ!今回はそれらぜんぶを紹介するよ!

カレッジエッセイ

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なんやかんや言っても一番効果的に熱意アピールにできるのはカレッジエッセイでしょう。なぜなら、エッセイほどあなたがなぜその大学で学びたいのかをアピールするのに適している場所は無いからです。

ポイントは自分のことをアピールしつつ、大学への熱意を伝えることです。

これは第二章の「熱意アピールの重要ポイント」でも書きましたが、この3つのポイントを意識するとより「深み」のある熱意アピールをすることができます。

  • なぜその大学で勉強したいのか?なぜその大学じゃなきゃいけないのか?(大学のフィロソフィをしっかり理解・共感していることをアピール)
  • 大学の特徴・リソースをどう自分に活かすのか?(大学のリソースを有効活用できる人物であることをアピール)
  • 大学のコミュニティにどう貢献するのか?(大学のコミュニティに貢献できるひとであることをアピール)

なので、エッセイの構成やアイデアを練る際に、これらの質問にどう答えるかを考えるところからはじめるといいかもしれません。

ただ、すべてのカレッジエッセイが大学への熱意アピールである必要はありません。筆者の受験した大学はだいたいどこも「なぜうちの大学で勉強したいのか?」というトピックのエッセイがあったので、それを「大学への熱意アピール」のために使いました。ただ、書くことすべてが「あなたの大学の好きなところ」でなくてはいけないわけではありません。むしろ、それは避けてください。あくまで、大学はあなたのことを知りたいので。

カレッジフェア、大学説明会、キャンパス見学に行く

Francis Quadrangle, University Of Missouri, Landscape

大学のイベントや見学には積極的に参加しましょう!なぜなら、これらはポイント①の「大学のこと全部知っていますよアピール」をする絶好の機会だからです。

というのも、こういうイベントではだいたい出席者の名前を記録しています。(逆に名前を記録しないセルフツアーなどはあまり効果はありません)大学側は後の入学選考でも生徒のイベント参加歴を確認できるため、参加したイベントが多ければ「熱意ある生徒」としてアピールできます。

また、参加するだけでなく、できるだけ大学の職員(可能なら Admission Officer がよい) と話すようにしましょう。できるだけ相手の印象に残るような会話を心掛け(難しいですが)終わったあとも定期的にメールするなどして相手の記憶に残るようにしましょう。人間は知らないものより知っているものの方が評価は上がりやすいですから(知らないブランドよりもCMなどでみた商品を買っちゃうのと同じ原理)こういった小さな努力が意外と実を結ぶかもしれません。

※無理はしないで!

ただ、これらのイベントは住んでいる場所によっては参加するのがむずかしいですよね。アメリカに住んでいるならまだしも、日本から行くとなると・・・遠いしお金もかかりますよね。たしかに大学受験においてプラスにはなりますが、すごく大きな効果があるわけではないので、費用対効果があまりにも悪い場合は無理してまでも行く必要はないと思います。もちろん、簡単に行けるなら絶対行った方がいいです。こういったイベントは生徒のためにもなりますしね。ちなみに筆者もなかなか簡単に大学見学できる場所に住んでいなかったので、大学見学は1回しか(しかも予約満員でセルフツアー)行けませんでした。それでも高校がいろんなカレッジフェアや大学説明会を開催してくれたのでそこはありがたかったですね。

Admission Counselor にメールする

説明会や見学などに行けなくても、大学職員とはメールで簡単にコンタクトをとるこができます。

これは少しでも大学職員の印象に残るために絶対やっておいた方がいいです。(コンタクトする際は自分の住んで地域の入学選考を担当しているひとにしましょう!)

「でもメールって何を書けばいいの!?」という声が聞こえてきそうですが、基本的に質問・相談が一番無難だと思います。

ただ、質問・相談といっても、すぐ調べて分かるようなものではダメです。より具体的で、あなたの「熱意と本気度」が伝わるような質問・相談をしましょう。例えば、

 ①「僕は本を読むのが大好きなのですが、キャンパスに図書館はありますか?」

このようなウエブサイトで調べれば5秒で分かりそうな質問をされたら、イライラしますよね。何より、真面目に大学をリサーチしていないことがバレバレですから、これでは熱意をアピールするどころか、逆効果です。

 ②「僕は高校では聴覚障害をもった子供たちに英語を教えるボランティアをしていました。実際に英語を教えるだけでなく、アプリを作ったり、そういう子供たちが集まって交流できるクラスなどを作ったりしたのですが、このような経験を生かせるようなボランティ・プログラムはありますか?また、自らプロジェクトを立ち上げることは可能なのでしょうか?」

⇒こっちの質問の方がより熱心さ・本気度が感じられますよね。また、大学側にもこの生徒がボランティア熱心だということが伝わるうえ、真剣に大学での未来について考えていることが感じられます。質問に具体性と個性を足すことによって、より効果的なアピール・メールになります。

コツは質問・相談メールを通して相手に自分のことを知ってもらうことだよ!そのためには「具体性」「個性」を忘れないようにしよう!あと、1回で終わるのではなく、定期的にメールすることもだいじだよ!

また、いまいちどう熱意をアピールしたらいいか分からない場合は、ストレートにそのことを聞くのもありです。「僕はこの大学にとても興味をもっていて、ダントツの第一志望校です。この僕の熱意はそちらには伝わっているでしょうか?また、これを Admission の人達によりうまく伝えられる方法はありますか?」っていうのもアリだと思います。

Early Decision(ED) や Early Action(EA) を活用する

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これらは、生徒の「熱意レベル」をみるために導入されたシステムです。

ED や EA では、生徒に普通の(Regular Decision)期限よりも早く提出されることや本校を第一志望として入学を確約させるなどして、生徒に「大学への本気度」を証明させることが一番の目的です。

特に ED は、合格したら辞退することができないかわりに、合格率が普通よりも高くなります。これは、「この大学が僕の第一志望校です!」と、 ED を通して熱意をアピールすることで、評価があがるためです。

また、ED 生徒は合格を辞退することができないため、「Yield Rate」を下げずに済むという大学側のメリットもあります。

なので、もし志望校が ED や EA を使用している場合は、積極的に活用してみることをおすすめします。(ただ、ED では原則1校しか受験できないのでご注意を)

早めに(期限の前に)願書を提出する

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これは、単純に「(期限の2-3週間前など)早めに願書を提出する」という戦法です。

正直、その効果は未知数ですが、意外とこれが効果的だと信じているひとは多いです。実際、筆者も、何人かの先生の早めに提出することをすすめられました。

彼らがいうには、早く提出することで、1)整理整頓できていて、物事を計画的に運ぶことができる生徒、2)大学に対する熱意ややる気に満ちている生徒、であることをアピールできるらしいです。

まあ、早く提出することはプラスにはならなくても、絶対マイナスになることはないので、時間に余裕がある方は検討してみてくださいね。早め早めに行動することはいいことですし。

大学のメールリストに登録する(そしてメールを読む)

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各大学には、Mailing List というものがあり、これに登録すると、大学が受験生用に送っているメールを受け取ることができます。

メールの内容は、大学説明会やオンライン・ウェビナーなどの案内、大学の紹介、在校生の声、受験に関する説明など多岐にわたります。

なぜこれに登録しておいた方がいいかというと、大学はどの生徒が登録しているか入学選考の際にチェックすることができるからです。さらに、大学側は、生徒が「どれだけの頻度でメールを開けたか」、「どれくらいの時間をかけて読んだか」、「リンクをクリックしたか」などもチェックできるらしいです。ここまでくると、ちょっと怖いですよね。

しかし、見られている以上、メールリストに登録するだけでなく、来たメールはちゃんと時間をかけて読みましょう。また、動画やウェビサイトへのリンクなどもありまたら、必ずクリックして、読むなり見るなりしたほうがいいと思います。

地味で面倒くさい作業なうえ、その効果もさだかではありませんが、できるならやったほうがよいです。

ソーシャルメディアでつながる

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これは、大学のインスタグラムやツイッターなどの SNS アカウントをフォローして、「いいね!」を押しまくるという、とんでもなく地味なアピール方法です。(笑)

ただ、これもメール同様、大学側は生徒がどれだけやったかをチェックすることができるので、やる価値は十分あると思います

※大学にはメイン・アカウントのほかに、Admission 部門のアカウントも別にあることが多いので、そちらもフォローしましょう。また、他の関連アカウント(例えば、その大学の留学生向けのアカウントなど)、特に自分に関係あるものは、フォローすることをおすすめします。

定期的に大学のウェブサイトを訪問する

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これは、たぶん一番地味なアピール方法ですね。

タイトル通り、定期的に大学のウェブサイトを訪問するだけです。 

もちろん、たんに訪問するだけではなく、ちゃんと何かを読んだりしながら、最低10分ぐらいはサイトにいるようにしましょう。

あまり効果はないかもしれませんが、これも大学はトラッキングしているらしいので、いちおう彼らも評価対象の項目の1つとしているらしいです。まあ、何回も訪問している=めっちゃ大学のこと調べている=すごく熱心な生徒ってことですかね。

こいつら何でもトラッキングできるやん!

しかも、噂によると、大学のウェブサイトを訪問する前後に何をブラウザしていたかも筒抜けらしいよ・・・(=_=;) だから、みんなもそこのところ気を付けてね。

熱意アピールを成功させるためのキーポイント

  • すべての大学が「熱意アピール」のを入学選考の評価対象としているわけではない。(これについては、各大学のウェブサイトで調べることができますし、どこにも書いてない場合はやりましょう)
  • しっかり作戦を立てる。いつ・どう熱意アピールをするのかのプランをしっかり立てからやったほうが絶対いいです。どうやったらあなたの熱意と魅力が一番伝わるかを考えましょう。
  • 量よりも質。適当にアピールしまくればいいというわけではありません。
  • 早めに熱意アピールをはじめる(最後まで待つな!)受験の年から熱意をアピールしはじめた生徒と受験の3,4年前からしている生徒では、あたりまえですが後者の方が印象は良くなります。

まとめ

思ってたより長く(まさかの三部作シリーズ)なってしまいましたが、やっと終わりほっとしています。(*^^)v

ここまで読んでくれた方は、長々とお付き合いいただきありがとうございました。

提出するものが多いアメリカの大学受験では、どうしても「熱意アピール」の重要性を軽視しがちです。しかし、うまくやれば、入学選考において貴重なプラス要素となりますので、みなさんにもぜひ実践してほしいです!グットラック!

 

 

 

 

 

 



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