【進学先を決める】合格後に考えるアメリカ大学の選び方

- 合格したはいいが進学先を決めるのに悩んでいる
- 大学についてもっと知りたいがどこをみればいいか分からない
合否結果も出揃った4月のこの時期、進学先を選ぶのに頭を悩ましている人も多いのではないでしょうか?
第一志望に合格できた人はともかく、そうではない場合は複数の大学の間で悩みますよね。多くの場合、結果は3月下旬ごろに出揃い、5月初めまでには進学先を決めなければなりません。この1ヶ月が、長いようで短いような。
僕も3校の間で最後までとても悩みました。決めたのは本当にギリギリで、期限の数日前だった思います(笑)。
大変ですが、悩むということは、それだけ選べる選択肢があるということでもあり、本来喜ぶべきことです。あまりストレスフルにならずに自分が1番フィットしそうな大学を選びましょう。
個人的には大学を以下の3つの側面から調べることが1番良いと思っています。
進学先選び3つのポイント
①コスト
ご存知の通り、アメリカ大学の学費は非常に高いです。
ただ、考慮すべきは学費だけではありません。生活費などを含めたトータルのコストを計算してみましょう。まずは自分の予算と照らし合わせて、現実的に通える大学を絞り込むことが大切です。
考慮すべきポイント:
- 学費
- 住居費(寮費・家賃)
- 娯楽費
- 食費
- 交通費(通学手段は?帰国する時のフライト代は?)
- 健康保険料
学費
アメリカ人には、学費補助(Financial Aid)や奨学金(Scholarship)などの制度が充実していますが、海外留学生向けのものはかなり限られています。
合格通知のレターに奨学金についての記載がない場合は、いわゆる「定価(Sticker Price)」を支払うことになると考えられます。どうしても行きたい大学の学費が高すぎる場合は、ローンを検討したり、財団が提供する奨学金に応募したりすることも選択肢の一つです。
住居費
学費に次いで大きな出費となるのが住居費です。
大学の寮費はホームページに掲載されています。キャンパス外のアパートなどを借りる予定の人は、その地域の家賃の平均を調べてみましょう。一般的に、都市部の方が家賃は高くなります。
ちなみに、キャンパス外の物件も借りる場合、前金として敷金(Security Deposit)と最初数ヶ月分の家賃の前払いを求められることが多いです。保証人を求められることも多いのでその準備も必要です(支払い能力があることを証明できる残高証明などを用意)。
娯楽費
最後に大切なのは、娯楽費を想定しておくことです。
この費用は主に、①大学の立地(場所)と②学生のライフスタイル(学生層)によって大きく変わってきます。
まず大学の立地ですが、都市部の方が物価も高く、外食やアクティビティの種類も豊富なため娯楽費が高くなります。一方、郊外や地方にある大学では、生活コスト自体が比較的低いため、娯楽費も多少抑えられることが多いです。
次に、②の学生のライフスタイルについてですが、これは主に学生の家庭の経済状況によって左右されます。裕福な家庭から来ている学生が多い大学では、交際費や娯楽費も高くなる傾向があります。あまりに生活レベルに差があると、友人と一緒に過ごしたくても金銭的に無理をしなければならないことが多くなってしまうので、事前にその大学の学生層について調べておくと安心です。
ちなみに、僕は裕福な家庭の学生が多いことで知られる大学に進学しました。入学前は少し不安もありましたが、実際に入ってみると、規模の大きな大学だったこともあり、さまざまな家庭環境の学生がいて、その心配はまったくの杞憂でした。よほど小規模で学生層が偏っていない限り、過度に心配する必要はないと思います。
②学業
- 専攻・学部のレベル
- 学びの柔軟性(専攻の変更、専攻外の授業、交換留学など)
- クラス環境(クラスのサイズや学習サポート)
- 就職率・大学のブランド力(卒業生のネットワークの強さ)
- 研究実績(理系の生徒は特に)
専攻・学部のレベル
最も重要なのは、合格した学部のレベルと、そこで自分の学びたいことが学べるかどうかです。学部のレベルは、専攻ごとのランキングから確認できます。
たとえば、トップ10とトップ100のプログラムでは大きな差があり、学べる内容や将来の就職のチャンスにも大きく影響します。大学全体のランキングよりも、自分が学ぶ学部の評価を重視することがポイントです。
学びの柔軟性
学部の変更ができるかどうかは、大学によって大きく異なります。
そのため、合格した専攻から変更したい人や、まだ専攻を決めきれていない人、将来的に変更する可能性がある人は、事前に確認しておくことが大切です。
また、アメリカの大学には Minor(副専攻)や Double Major(ダブル専攻)といった制度があり、複数の分野を組み合わせて学べる柔軟なカリキュラムが魅力です。自分の専攻だけでなく、他にどんなプログラムがあるのかもチェックしておくと、将来の選択肢が広がります。
僕もすごく迷って、実は学部を2回変更しました(笑)。というか、高校生の時点で将来のキャリアをはっきり決められる人の方が少ないので、進学後に迷うのは珍しいことではありません。だからこそ、専攻の変更がしやすかったり、Minor(副専攻)やDouble Major(ダブルメジャー)で他の分野も学べる柔軟な制度がある大学は、とても助かります。
クラス環境
ここでみるべきはクラスの平均サイズです。教員:生徒比率などをみれば小さいクラスが多いのか、それとも大きい講義が多いのかがわかります。
筆者的には小さいクラスが多いところに行きたかったので今の大学を選びました。実際に入ってみると、教授との距離が近く、質問や相談がしやすい環境でとても満足しています。
就職率・大学のブランド力
アメリカでは学歴よりも実力・経験が重視されます。なので、「高学歴=就職に有利」とは限りません。
ただし、レベルの高いプログラムでは授業の質が高く、インターンやリサーチなどの機会も豊富に用意されていることが多いため、結果的にキャリア構築に有利に働くことが多いです。
また、卒業生のネットワーク(Alumni Network)が強い大学では、OB・OGから仕事内容を聞いたり、リファラル(紹介)を受けてインターンや就職のチャンスを得やすくなるなど、大きなメリットがあります。今はLinkedinなどで簡単に繋がれますしね。
特にネットワークは大切です。業界や企業について知りたいとき、実際にその分野で働いている人から直接話を聞けるのは、これ以上ないほど貴重な経験です。また、特にIT系などの分野では、リファラル(社員紹介)があると選考で有利になることも多く、少なくとも一次面接まではスムーズに進めるケースが少なくありません。
③キャンパスライフ
学生の雰囲気
主なポイントは多様性と国際性です。
個人的には、これらが大きければ大きいほど良いと思います。理由としては、さまざまなバックグラウンドを持つ人が多いほど学びの幅が広がり、自分に合った友達も見つけやすくなるからです。
一方で、地元の生徒がほとんどを占める州立大学などでは、コミュニティがある程度固定されていて、新しく入ってきた留学生や他州からの学生が最初は少し馴染みにくいと感じることもあるかもしれません。もちろん、どんな大学にもフレンドリーな人はいますし、時間が経てば自然と馴染んでいくものですが。
クラブ・サークル
アメリカの大学には何百種類ものクラブがあることが多く、複数のクラブに参加するのが一般的です。
もし自分にとって大きな趣味(スポーツ、アート、音楽など)がある場合は、それに関連したクラブがあるかを事前に調べておくのも良いでしょう。活動内容や頻度、参加条件などは大学の公式サイトやSNSで確認できます。
また、アメリカの大学には「Greek Life(ギリシャライフ)」と呼ばれる文化があり、これらへの参加もひとつの選択肢になります。
場所(都市部 vs 郊外・田舎)
アメリカの大学は、大きく分けて①都市部(Urban)、②郊外(Suburban)、③地方・田舎(Rural)に分類されます。
都市部だと飲食店や娯楽の豊富さが魅力。一方、郊外や地方の大学は自然が多く落ち着いた環境でのんびりと過ごすことができます。これは好みですので、それぞれのライフスタイルに合った大学を選択してください!
また、現地の治安がどうかも事前に調べておくことをおすすめします。
「絶対シティライフ!」「いや、のんびり自然ライフがいい!」と決まっている人にとっては選びやすいかもしれませんが、「正直どっちが自分に合うか分からない…」という人も多いと思います。そういう人は、あまり深く考えすぎなくても大丈夫です。僕も実はけっこう悩みました。都市部は楽しそうだけど、なんとなく息苦しそうだな〜って。でも、最終的に感じたのは「住めば都」でした(笑)。
気候
アメリカに来てつくづく感じるのが気候の重要性です。
僕も最初は「気候で選ぶ人なんているの?」くらいに思っていました(笑)。でも実際に生活してみると気候は1年の気分に大きく直結すると痛感しました。
アメリカの気候は地域によってかなり違っていて、西海岸は温暖で過ごしやすく、北東部は冬が寒く雪が多いことで知られています。
僕は西海岸の大学に進学したのですが、雨も少なく、1年を通して快適に過ごせる点が本当に気に入っています。NYやボストンなど東海岸の都市に行ったとき、冬の寒さと暗さに「すぐ帰りたい…」と思ったこともありました(笑)。もちろん、どこに住んでも最終的には慣れるとは思いますが、気候も大学選びで意外と無視できない要素だと思います。
どうやって調べるの?
- 大学公式サイト
- Prospective Student Programs(入学希望者向けプログラム)
- 現地に赴きツアーなどに参加
- 在学生や卒業生に直接聞く
- YouTubeやブログ、体験談を読む
- RedditやQuoraでの書き込み
基本的な情報は、大学の公式サイトやネット検索で比較的簡単に見つけることができます。
一方で、難しいのはキャンパスライフの雰囲気です。これはネットの情報だけではなかなか想像しにくいのが正直なところです。
可能であれば、実際に現地に行ってキャンパスツアーに参加するのが一番確実ですし、在校生や卒業生など知り合いがいれば、直接話を聞くのもとても参考になります。
それが難しい場合は、YouTubeやブログなど、在校生の体験談やVlogを見るのがおすすめです。特に動画は、実際の雰囲気や生活感が伝わりやすく、イメージしやすいと思います。
また、多くの大学では合格者向けに、ウェビナーやキャンパス紹介ツアーなどのプログラムを開催しています。大学としても、たくさんの学生に来てもらうために熱心に取り組んでいることが多いので、ぜひ積極的に参加してみることをおすすめします。
あまりおすすめはしませんが、僕は当時Quoraなどの掲示板サイトの投稿もけっこう読んでいました(笑)。意外とリアルな本音も見られて面白かったりします。
おまけ|志望校の選び方
こちらはまだ志望校選びの段階の人向けの記事です!
志望校選びはつい雑になりがちですが、最終的にその中のどこかに進学することになるわけなので、丁寧に比較・検討することがとても大切です。
親御さんへ
このブログを読んでいる方には、お子さんがアメリカの大学に合格して今まさに悩んでいるという方もいると思います。
進学先を選ぶというのは、受験生本人にとっても、親御さんにとっても大きな決断であり、大変なことです。経験者としてひとつだけお伝えしたいのは、「とにかく温かく見守ってあげてほしい」ということです。
僕のように、ぎりぎりまで進学先に悩む人も多いと思います。僕自身、親が勧める大学と自分が行きたい大学が違うと感じていたこともあり、特に悩みました。でも、親は最後まで口を出さず、僕自身に考えさせてくれました。そのおかげで、自分の意志で選んだという実感があり、卒業を間近に控えた今、心から感謝しています。
もちろん、親御さんにもさまざまなご意見やお気持ちがあると思います。だからこそ、まずは一度しっかり話し合ったうえで、その後はスペースと時間を与えてあげてください。そして、どうか温かく見守ってあげてください。
まとめ
僕も当時はすごく悩みましたが、今となってはいい思い出です。
中には志望校選びの時にちゃんと調べてなくて、いざ入学を検討してみたら全然自分にあってないじゃん!という大学もありました。
これを読んでいる人はもう遅いかも知れませんが(笑)、知り合いでまだ受験を控えている人がいたら、ぜひ志望校選びも丁寧にやるようにアドバイスしてあげてください!